電子書籍で読みやすい文体

ツイッターで話題になっていた「電子書籍の衝撃」(佐々木俊尚)を電子書籍で読んだ(110円だったし)。出版界もいろいろ大変みたいです。ともかく読ん でいて思ったのは、「電子書籍として読みやすい文体」がある、ということ。そしてその文体で書かれている文章が好まれるようになるだろう、ということだ。

「電子書籍で読みやすい文体」とは、各段落の一行目に的確な接続詞や一文が入っていて、文章全体の論理構造が明快なこと。キーワードが明快なこ と。各段落の行間が開いていること(レイアウトの問題)。要はダーっと流し読みすれば文脈がつかめる文章である。
現在「売れる本」はこうした文体を既に持っている。だから今後、「売れる本」は電子書籍がベースとなる可能性は少なくない。※「いい本」とイコールではないよ。

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「電子書籍」は情報を浴びる(身に付ける こととは一致しない)ような本の読み方に適していると思う。文学的作品や批評系作品など、文章の目前で考えたり、読み解いたりするのは紙媒体の方が良い。 ただそれは今まで紙媒体に慣れ親しんできた立場からの意見。テキストに触れるのがいきなり電子書籍という世代はどのような本の読み方をするのだろうか。

同 じようなことをケイタイの使い方に感じる。
僕はケイタイで文章を打つのが苦手だ。文章は書きながら(PCの場合は打鍵しながら)考える。修正した り書き直したりも多い。一方ケイタイでは修正の操作が大変(僕だけ?)だから一発勝負で書かなければならない。電車の中でバチバチメールを打っている若い 子をみると、僕とは文章を書くときの思考の手順が違うのではと思う。
野球で言えば、僕の文章の書き方は「配球を読みながらのミート中心の打撃」、 メールバチバチ組は「まずフルスイングしてその中でバットの軌道を修正」、というところであろう。

電子書籍の読み方は、後者の「フルスイ ング」型のテキストへの接し方に適していると思う。もともとモニタ画面を長くじっくり見続ける、というのは大変。モバイル機器が活躍する電車内で、電子書籍を読み続けるのは負担が大きい。今後は難解な文章も「フルスイング型」で読み解いてしまう世代が出てくるのかもしれない。「誤読」も増えるかもしれないが。
いまのと ころは、新書に載るような「フルスイングで読める文体」が売れるだろう。本書は確かに速く読める文章だった。よくわからないカタカナは多かったけど(門外漢には)。

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